厄介な性分。
食べることは、生きること。あ、呑むことも。
バナナアート
なるものにチャレンジしてみました。
そう、人気番組『プレバト!』で注目された芸術です。爪楊枝や裁縫用の針をプチプチとバナナに刺していき、動物や昆虫、人の顔などを描いていきます。昨年のベスト映画『フォードVSフェラーリ』のマット・デイモンとクリスチャン・ベイルに挑戦してみました(なんと向こう見ずな!)。
私はかなり手先が不器用で、かつ集中力が持続しない質なんですが、無言でコツコツと取り組むこと約30分。下記のような作品が完成しました。どうでしょうか。初体験にしては上出来かなと自画自賛。

そして数日後、妻・娘とともに再度チャレンジ! 今回は対象選びに難渋しました。サラブレッドを描くつもりでしたが、「これだ!」というものがなく断念。迷いに迷った挙句、2015年ワールドカップであのルーティンが話題になった背番号15をチョイス。

わかっていただけましたか? 五郎丸歩選手です。このアートの残念な点は一定時間しか完成品を残せないことなんです。バナナは特に足がはやい(腐る)ため、針を刺した箇所はどんどん黒ずんでいきます。写メを撮ったら食すしか道はなく…。皮を剥いてみたら、中身にも五郎丸の顔がしっかり刻み込まれていました。↓

意外と描ける面積が狭いこと、目が疲れること(老眼入っているので尚更)、そして親指が痛くなります。でも思ったより楽しい。
『プレバト!』は久々に「録画してでも見るに値する」番組かと。水彩画、絵手紙、そして俳句。あれだけ毛嫌いしていた俳句にも夏井先生の著書を購入して取り組み始めております。披露は…やめておきます。あれはあくまで縦書きで記すものなので、ブログにはそぐわないでしょう(逃げ口上)。
(2021年8月17日 了)
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美味し朝食
大好きな映画に『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』がありますが(『偏愛シネマ館』でも取り上げています)、この作品に出てくる〝もうひとつの主役〟とも呼ぶべき「キューバサンド」を真似てみたものがコレ。
まず10枚切りの食パン1枚にやや多めに溶かしバターを塗ります(①)。①をフライパンで軽く焦げ目がつくまで、空いたスペースでベーコンをカリカリになるまでそれぞれ焼きます。サンド用のもう1枚のパンも同様に焼き(②)、①にベーコンとスライスチーズ(チェダータイプが最適)を乗せ、②で挟み完成。できればコロナビールかなにかと食してみたいですが、さすがに朝からは憚られ…。月に数度、週末にいただいております。映画のような立派な道具類があればもっと美味いものができるのでしょうが、こだわりだすと際限がないので。※食パンはパスコの『超熟』を使用
★★★★

(2021年5月16日 了)
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美味し酒
志村けんさんが新型コロナに罹患して急逝されてから、早や1年以上が経過しました。生前の彼が行きつけの寿司屋で愛飲していたのが今回取り上げる芋焼酎『伊七郎』(いひちろう)です。『ダウンタウンなう』では飲み方まで紹介されており、ほぼロックなんですが、ちょい水足しであまり混ぜないのが志村流とか。志村さん亡き後の数ヶ月間は「献杯も兼ねて一度飲んでみたい」といった、私と同じことを考える方が全国には多くおられたようでなかなか取り寄せが叶いませんでしたが、実家へのお土産も含めて2本注文。1ヶ月以上経ってから届きました。率直な感想は、「ものすごくあっさりした芋焼酎」ということ。変なクセは一切なく、あの芋焼酎特有の香りが苦手だという人にもすいすいいけてしまうこと請け合い。 ※今はもう少し早く入手できるようです。
★★★✧

(2021年5月14日 了)
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美味しパン
今更ながらですが、パンブームが続いてますね。義妹などは、美味しいパンを求めてわざわざ大阪南部から京都市までやって来るほどです。例に漏れず私もパンは大好きですが、いわゆる「お惣菜パン」はカレーパンなど一部を除いてほとんど食べません。なぜなら、甘党だからです。それゆえ、クリームパンやフランス練乳パンなどにそれこそ食指が動き、週に少なくとも1個ないし2個は食べております。
先日、妻が取り寄せてくれたのが『パン工房Kawa』の生クリームサンドです。某ケンミンショーで紹介され、またぞろ売り上げが大幅に伸びたようですが、ふんわりコーヒーパンにたっぷりのホイップクリームと自家製いちごジャムがサンドされた、まさに私好みの菓子パン。2個ぺろりといただきました。もっとイケると思いますが、調子に乗ると持病の低血糖症状が出る恐れが多分にあるため自重。過去に和歌山県は仕事で頻繁に訪れていたのですが、この生クリームサンドにはなぜか縁がなく、ようやく我が家へやって来てくれました。
★★★✧

(2021年5月12日 了)
偏屈中年のつぶやき、ぼやき
今改めての、「箸の持ち方」考
ここ数年、どうにも気になって仕方ないことがある。賛同を得られるか、大いに非難されるかはわからないが、まあ聞いてほしい。
それは『箸の持ち方』だ(「使い方」でもいいのだが。いや、正確にはこちら=使い方が大事なのかもしれぬ)。
どんなに立派なことを言っていても、どんなに立派な歌い手でも(私の趣味のひとつに合唱がある。不思議なことに、歌の上手い仲間にこの手の輩が多かった)、どんなに功成り名を遂げた人物でも、箸の持ち方がおかしいだけで、「ダメだこりゃ」との〝理不尽きわまりない烙印〟を、その人に捺してしまうのだ。
「そんなことでその人の価値がはかれるものか」との言い分は大層わかる。「箸の持ち方ぐらいで人を判断しないのが私のいいところ」との意見もよく耳にする。そして「箸の持ち方が悪いくらい、かわいらしいものじゃない。そんなことより、絶対に嘘をつかない、絶対に人の悪口を言わない、とにかく手を一切抜かないで仕事に打ち込む、という人のほうが、よほど立派だと私は思うけど」と言い放った我が妻に、何の反論もできなかった自分がいる…。
それでも、やはりこう言いたい。
「人は見た目が九割、箸の持ち方がすべて」と。
箸の持ち方がなっていない人の意見は概ねこうだろう。
「他人に迷惑をかけているわけではない」
「そんなもの決まっているのか?」
「食べられれば別にそれでいいではないか」
「そんなことで私という人間を判断してほしくない」
「それよりも食べ物を口に入れたまま話すほうがマナー違反だ」
「くちゃくちゃ、ぐちゃぐちゃと音を立てて食べるのは、もっとみっともないと思うが」(これは激しく同意)等々。
一方でおおいに首肯したのが、「『たかが箸の持ち方ぐらいでごちゃごちゃ言いなさんな』と思うなら、直せばいいだけのことでは?」
「今まで何度も周りの人間に注意されてきたはず。それでも直さないというのは、手先が不器用だからといった問題ではなく、単にその人が『素直じゃない』証だ」
「食べ方にはその人の素養が出る」
「育ち、躾が悪い」エトセトラ。
お互いの言い分は相応にあろう。恐らく答えは半永久的に出ない。イーヴン。
だが私は絶対に箸はきちんと持てたほうがいいと思う。剰え、「きちんとした持ち方をしていない、そして今後も直すつもりのない人とは食席・酒席を共にしたくない」とすら思う。そのものズバリの著書『箸の持ち方 人間の価値はどこで決まるのか』がある適菜収氏のように「そんなやつ(箸をきちんと持てない人)とは一切付き合う必要がない」とまでは言い切らないにしても。
ここまで読まれて気分を害された方はおありか。結構いるんだろうなぁ。でもそれは、痛いところを衝かれているからに他ならない。いわゆる図星、というやつだ。完全に的外れな指摘なら、立腹以前の問題、相手にしなければいいだけだもの。
中学生になるかならないかぐらいの私にしつこく注意し、矯正を促してくれた母親には今となっては素直に感謝している。いや、ホントに。たまには親の小言は聞いておくものだ、と(因みに父は幼少時の高熱がもとで人差し指の形状が歪なためきちんと持てない。だから小言を言われた記憶はゼロ)。
俳優・タレントの石原良純はこう言っている。
「一番単純なのは字のキレイさと、箸の持ち方。この二つさえできていれば、だいたい世の中渡っていける。ほんとに。絶対渡っていける」。
直接見たわけではないが、珍しく某テレビ番組で力説していたようだ。ただ彼じしん、両方ともできないというオチがつくのだが(それにしても、あの家父長制の権化ともいうべき元都知事は一切注意しなかったのだろうか? 元都知事は左利きで、かなりの悪筆では知られているが、どうやら食事は必ずひとりで摂っていたようで、躾は妻任せだったのかもしれぬ。しかし良純の母である慎太郎の妻も注意し、矯正することぐらいはできたろうに。ま、ボンボンは所詮こんなもの)。
こうまで啖呵を切ったのだから、我が子には厳しく言わねばと決めていたところに朗報。彼女が通う小学校では箸の持ち方を説明したプリントを一年生時に配布して毎日練習させ、できた日には○印で報告するという試みをやっている。親の言うことにはほとんど耳を貸さない我が子だが、「外面がいい」という性格が幸いし、学校からの指示には素直に従って毎日自ら練習し始めたのだ。これは助かったと思ったのと同時になんと素晴らしい教育だと感心した(そして今では齢7つにしてきちんと使いこなしている)。
世間ではよく「子育ては、親のリベンジの場であってはならない」と言う。つまり、自分(親)が憧れたが就けなかった職業に我が子を向かわせることや、頑張ったがどうしても一流に届かなかったスポーツなどを無理にさせてはならないという意味だが、躾のケースは当てはまらないだろう。なぜなら、「これくらいは…」と放置していたことが、いずれ我が身にブーメランとなって返ってくること必定だからだ。最終的にこちら(親)が笑われることになる。
芸能人の食レポなどは、私にとって格好のターゲット? だ。それも食通とかグルメと言われる俳優やタレントに意外と多いのは、一体どういうことなんだとの憤りを禁じ得ない。
ねじねじベテラン俳優Nとか、まいう~の人とか。彼らの食レポは、いくら高級品・高級店でも紹介されている料理がたいそう不味く見えて仕方ない。なにより、みっともない(そういえばネット上で「食べ方も含め下品だ」と散々叩かれた美人女優Kは、嫁ぎ先が元総理の孫だったので努力して直したらしい。ブラボー! そして出産おめでとう)。
でも、私のこういう偏執的性向は死ぬまで治らないのだろうなぁとも思う。厄介な性分だなと頭を悩ませるときもあるが、今では「これも私という人間を構成する一要素」と達観している。
最後に。悪趣味と謗られようが、箸下手な人々を列挙しておく。
イラストレーター・俳優のL(福岡県出身。自伝小説が大ヒット)、舞台出身個性派俳優のA(猟奇的な芸名)、ジャニーズグループTのM(メンバーで唯一おかしいから余計に目立つ。しかし最近、ぎっちょ=左利きのKもきちんと持てていないとネットで見たのだが…)、バラエティタレントのK(食通で名は通っている。W部Kではない)、Yテレビ元アナウンサーのM(ラーメン大好き)、女性フリーアナウンサーのM(ズームイン!!サタデー)、カンテレアナウンサーのM(『釣りたガール!』とかいう番組に出演中)、大物落語家のS(俳優である息子はきちんと使えていたぞ!)、細かすぎるモノマネでブレイクした某姉妹の妹役のほう(実の姉妹ではない)、DJのK(小室ファミリー)、埼玉出身お笑いタレントのT(Uという名のコンビでスタートし、今ではピン芸人)、サッカー元日本代表のT(独身)、俳優のTとE(過去に大ヒットしたドラマでは凸凹兄弟役で共演。二人とも使えていなくて唖然呆然)、最後に我が国の前首相Aも(鬼母やバカ嫁がきちんと注意しろ!)。
(2021年2月25日 了)