ひとり静かに読むべかりけれ

積ん読こそ、我が人生

本格的に読書するようになって、約30年。

些かジャンルに偏りのあるのは否めませんが(「些かどころか小説とスポーツ関係が大半じゃないか」とのご指摘は甘んじて受け入れます…)、映画鑑賞とともに趣味の大半を占めるようになりました。

ここでは、『読書日記』と称して2016年からつけはじめた備忘録から、その年のベストテンを紹介していきます。読書ガイドとしての参考になれば幸いです(★★★★★が満点。✧は0.5点)。なお、次点で挙げた作品の著者はお手数ですがご自身でお調べください。

また、2021年からは各月に読了した作品の紹介と、適宜短評を記していきます。※最新のものが上位にくるように掲載しています。

(太字はイチオシ作品で、年間ベストテン候補)

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✓5月9日読了『大谷翔平 野球翔年Ⅰ日本編2013-2018』 石田雄太著 ★★★✧

リアルタイムで活躍を見られていること、同時代を生きていることに深謝。

✓4月30日読了『ミスタープロ野球長嶋 数値が証明する軌跡と奇跡』 三ツ森正人 幻冬舎 ★★✧

✓4月26日読了『伝説の名馬 ライスシャワー物語』 柴田哲孝著 ハルキ文庫 ★★★

✓4月25日読了『甲子園は通過点です 勝利至上主義と決別した男たち』 氏原英明著 新潮新書 ★★★

✓4月21日読了『検事の信義』 柚月裕子著 角川文庫 ★★★✧

抜群の安定感。

✓4月14日読了『国宝』 吉田修一著 朝日文庫 ★★★✧

✓3月25日読了『「旧制第一中学」の面目 全国47高校を秘蔵データで読む』 小林哲夫著 NHK出版新書 ★★★✧

✓3月24日読了『ボダ子』 赤松利市著 新潮文庫 ★★★✧

実体験に勝るものなし、か。

✓3月17日読了『姫君を喰う話 宇野鴻一郎傑作短編集』 宇野鴻一郎著 新潮文庫 ★★✧

✓3月16日読了『阪神・四番の条件 タイガースはなぜ優勝できないのか』 掛布雅之著 幻冬舎新書 ★★★

✓3月14日読了『「がんになって良かった」と言いたい』 山口雄也、木内岳志著 徳間書店 ★★★

✓3月10日読了『一度きりの人生だから 大人の男の遊び方2』 伊集院静著 双葉文庫 ★★★

✓3月9日読了『光まで5分』 桜木紫乃著 光文社文庫 ★★★

✓3月5日読了『パイナップルの彼方』 山本文緒著 角川文庫 ★★★✧

✓3月3日読了『しらふで生きる 大酒飲みの決断』 町田 康著 幻冬舎文庫 ★★★

✓3月1日読了『きんぎょの夢』 向田邦子著 文春文庫 ★★★

✓2月24日読了『短歌ください 明日でイエスは2010才篇』 穂村 弘著 角川文庫 ★★★

✓2月24日読了『エースの遺言』 久和間拓著 双葉文庫 ★★★

✓2月21日読了『看守の流儀』 城山真一著 宝島社文庫 ★★★✧

間違いなく、横山秀夫的だ。しかし当の横山本人が「まさにドストライク」と高く評価していることからも、秀作であることは間違いない。一方で、登場人物の苗字が珍しいものばかりなのはあまり好みではない。仁部、乙丸、牛切など、過去に一度も目にしたことがない(実際にこんな苗字の方に会ったことすらない)ものだらけ。鈴木や佐藤レベルのポピュラーなものでいいのでは? とまでは思わないが、奇を衒いすぎてはいないか。続編に期待大。

✓2月14日読了『平場の月』 朝倉かすみ著 光文社文庫 ★★★

✓2月9日読了『ヒトの壁』 養老孟司著 新潮新書 ★★★

✓2月4日読了『つよく結べ、ポニーテール』 朝倉宏景著 講談社文庫 ★★★

✓2月2日読了『怒る勇気』 岸見一郎著 河出新書 ★★★

✓1月31日読了『変半身』 村田沙耶香著 ちくま文庫 ★★✧

✓1月26日読了『境界捜査』 安東能明著 祥伝社文庫 ★★★

✓1月25日読了『拗ね者たらん』 後藤正治著 講談社文庫 ★★★✧

✓1月20日読了『あ・うん』 向田邦子著 文春文庫 ★★★

✓1月14日読了『あなたの愛人の名前は』 島本理生著 集英社文庫 ★★★

✓1月7日読了『スーパー名馬伝説 平成を疾駆した優駿たちの驚愕エピソード』 奈落一騎著 KAWADE夢文庫 ★★★

✓1月6日読了『ファイナル・オッズ』 島田明宏著 集英社文庫 ★★★

登場するフリーランドなる馬名馬は明らかにあの馬がモデルでしょう。騎手名も似せてあるし、なによりあの悪癖。サイン馬券の父・高本公夫氏、タカモト式なる文言が出てきて驚くと同時に喜んだ。

✓1月3日読了『あちらにいる鬼』 井上荒野著 朝日文庫 ★★★

昨年惜しまれつつ亡くなった瀬戸内寂聴氏と本作者である井上荒野氏の実父・井上光晴氏との不倫関係を描く。荒野氏本人も登場する。それにしても。「なんだか…」と「ぎょっとした」が頻出するのはどうなのか。前者はヒキタクニオ氏も「小説学校で、使ってはいけないと習った」と何かに書いていたと思うが。

↑《2022年》↑

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✓12月?日読了『新装版 夜中の薔薇』 向田邦子著 講談社文庫 ★★★✧

✓12月27日読了『子規365日』 夏井いつき著 朝日文庫 ★★★✧

✓12月?日読了『新装版 眠る盃』 向田邦子著 講談社文庫 ★★★

✓12月20日読了『歪んだ波紋』 塩田武士著 講談社文庫  ★★★✧

✓12月17日読了『イップス 魔病を乗り越えたアスリートたち』 澤宮 優 角川新書 ★★★

イップスとは、脳の誤作動のことだという。メンタルの弱さなどは(ほぼ)無関係。完璧主義者が陥りやすい、とも。

✓12月9日読了『白球アフロ』 朝倉宏景著 講談社文庫 ★★★

✓12月9日読了『作家と家元』 立川談志著 中公文庫 ★★★

✓12月6日読了『書くインタビュー4』 佐藤正午著 小学館文庫 ★★★

✓12月1日読了『ゴリラの森、言葉の海』 山極寿一、小川洋子著 新潮文庫 ★★★✧

✓11月24日読了『トリニティ』 窪 美澄著 新潮文庫 ★★★

✓11月18日読了『男どき女どき』 向田邦子著 新潮文庫 ★★★✧

✓11月16日読了『はつ恋』 村山由佳著 ポプラ文庫 ★★★✧

✓11月16日読了『初めて彼を買った日』 石田衣良著 講談社文庫 ★★★

✓11月15日読了『生き抜くためのドストエフスキー入門』 佐藤 優著 新潮文庫 ★★★

✓11月11日読了『野球部ひとり』 朝倉宏景著 講談社文庫 ★★★

✓11月8日読了『少しぐらいの嘘は大目に 向田邦子の言葉』 向田邦子、碓井広義著 新潮文庫 ★★★

✓11月5日読了『牧水の恋』 俵 万智著 文春文庫 ★★★

✓11月2日読了『文豪と俳句』 岸本尚毅著 集英社新書 ★★★

✓10月?日読了『にらみ』 長岡弘樹著 光文社文庫  ★★★✧

✓10月?日読了『やはり死ぬのは、がんでよかった』 中村仁一著 幻冬舎新書  ★★★✧

✓10月26日読了『隣りの女』 向田邦子著 文春文庫  ★★★✧

✓10月25読了『優しい音楽〈新装版〉』 瀬尾まい子著 双葉文庫  ★★★✧  

✓10月21日読了『やくざ映画入門』 春日太一 小学館新書 ★★★

✓10月20日読了『ギケイキ2 奈落への飛翔』 町田 康著 河出文庫 ★★★

✓10月17日読了『ビートルズ』 北中正和著 新潮新書 ★★✧

✓10月12日読了『歴史のミカタ』 井上章一、磯田道史著 祥伝社新書  ★★★✧

✓10月10日読了『あめつちのうた』 朝倉宏景著 講談社文庫 ★★★✧

✓10月1日読了『日傘を差す女』 伊集院静著 文春文庫 ★★★ 

✓9月30日読了『向田邦子を読む』 文藝春秋編 文春文庫 ★★★✧

✓9月25日読了『君は永遠にそいつらより若い』 津村記久子著 ちくま文庫 ★★★✧

✓9月17日読了『火のないところに煙は』 芦沢 央著 新潮文庫  ★★★

✓9月17日読了『アイドルホース列伝 1970-2021』 小川隆行ほか著 星海社新書 ★★★

✓9月16日読了『太陽と毒ぐも』 角田光代著 文春文庫 ★★★✧

✓9月13日読了『ていだん』 小林聡美著 中公文庫 ★★★

✓9月13日読了『思い出トランプ』 向田邦子著 新潮文庫 ★★★★

余韻の深み、広がり。そして業の肯定。不慮の事故がなかったら、この方はどんな作品を遺しただろうか。

✓9月8日読了『黒鳥の湖』 宇佐美まこと著  祥伝社文庫 ★★★✧

因果応報という概念は、例えばキリスト教にも存在するのだろうか。たとえ無宗教であっても「お天道様は見てござる」という言葉は知っている我々日本人のように、「悪行の限りを尽くすとその報いを受ける」との考え方は全世界に共通する認識、感覚なのであろうか。中盤から後半にかけ、俄然面白くなる。

✓9月2日読了『カンバセイション・ピース』 保坂和志著  河出文庫 ★★✧

芥川賞受賞作『この人の閾』はまだしも、本作には最後まで馴染めなかった。知人が「ほぼ会話だけで続くのが新鮮で、こういう作風もあるのかと楽しんで読んだ」と言っていたが、小説にはもっと動的なものがあって然るべきではないか。『この人の閾』を選考委員として石原慎太郎や宮本輝が読んでいたらどう評価したのか。詮無いことではあるが、想像してみたくなる(『この人の閾』が選出された翌年から二人は選考委員を務めることとなった)。

✓9月2日読了『落合博満論』 ねじめ正一著 集英社新書  ★★★✧

私も今では落合のことが好きになっている一人。どうしても誤解されやすい人間というのはこの世に存在する。しかし決してブレず、己の道を邁進する潔さ。監督時代はまったく好きになれなかったが、理路整然とした野球論は非常に明快で飽きさせない。球界復帰はゼロに等しいのか。稀有な人材を放置しておくのは損失だと思うが。太地町の記念館にはいつか足を運びたい。

✓8月30日読了『文豪のすごい性癖』 開発社 イースト新書Q ★★★

✓8月24日読了『殺した夫が帰ってきました』 桜井美奈著 小学館文庫 ★★✧

一日で読了。それだけ。

✓8月21日読了『百花』 川村元気著 文春文庫 ★★★

✓8月20日読了『現役引退 プロ野球名選手「最後の一年」』 中溝康隆著 新潮新書  ★★★✧

✓8月16日読了『親しい友人たち 山川方夫ミステリ傑作選』 山川方夫著 創元推理文庫 ★★★

✓8月12日読了『すべてはタモリ、たけし、さんまから始まった』 太田省一著 ちくま新書 ★★★✧

✓8月9日読了『灯台からの響き』 宮本 輝著 集英社 ★★★✧

前著『草花たちの静かな誓い』が久々の退屈作だったので、”起死回生の一打”を放ってもらった感。至言・箴言がそこかしこに。

✓8月4日読了『向田邦子ベスト・エッセイ』 向田邦子・向田和子著 ちくま文庫 ★★★

最後の一篇「手袋をさがす」が殊に印象深い。巻末に配したところがニクいね。

✓8月2日読了『「非モテ」からはじめる男性学』 西井 開著 集英社新書 ★★✧

✓7月25日読了『戸村飯店 青春100連発』 瀬尾まい子著 文春文庫 ★★★✧

上白石萌音が推奨するなど、巷間評判になっていた作品。一気に読了。今や、宮下奈都さんより瀬尾さん推しに変わってしまった。こういう青春ものを書いてみたいなぁというおこがましい気持ちがムクムクと。

✓7月22日『証言 大谷翔平』 宝島社新書 張本勲ほか著 宝島社新書 ★★★

✓7月21日読了『映画評論家への逆襲』 小学館新書 荒井晴彦ほか著 ★★★

✓7月19日読了『怪しくて妖しくて』 集英社文庫 阿刀田高著 ★★★

✓7月12日読了『小説の読み方、書き方、訳し方』 河出文庫 柴田元幸、高橋源一郎著 ★★★

✓7月9日読了『旅だから出逢えた言葉Ⅱ』 小学館文庫 伊集院静著 ★★★

✓7月5日読了『ドレミファソラシは虹の七色? 知られざる「共感覚」の世界』 光文社新書 伊藤浩介著 ★★★✧

興味深く、かつ奥深い世界だ。私は「(タレントの)小雪や菜々緒って黒のイメージだよな」とか、「○○大学には紫が似合う」といった程度しか持ち合わせず、これらは単なるイメージであって、『共感覚』ではないと思う。趣味で合唱をやっているが、音階と色を結びつけるなんざ、考えたこともなかった。「ドは赤」(と認識する人が多い)、「レは黄色」などは全く同意できず(ドレミの歌が原因のよう)、強いて「(教科の)理科は緑(黄緑)」に納得できたぐらい。生物(という科目)からカエルを連想するため、なのではなかろうか。

✓7月3日読了『堤清二 罪と業』 文春文庫 児玉 博著 ★★★✧

✓6月28日読了『神さまの罠』 文春文庫 辻村深月ほか著 ★★★

✓6月17日読了『新・AV時代 全裸監督後の世界』 文春文庫 本橋信宏著 ★★★✧

AVは、まごうことなき文化。低俗と切って捨てる輩を私は軽蔑する。『―村西とおる伝』との重複もあるが、あわせて読まれたい。

✓6月16日読了『小説家になって億を稼ごう』 新潮新書 松岡圭祐著 ★★★

『想造』(著者の造語である)というアプローチは使えそう。小説は書けなくとも、この作業だけで空想・妄想が広がると思われる。購入した小説指南本は全て読了した。では有言実行といきますか…。

✓6月7日読了『短編小説講義 増補版』 岩波新書 筒井康隆著 ★★✧

難解だ。遜って言うわけではないが、私程度の頭では到底…。

✓6月4日読了『海炭市叙景』 小学館文庫 佐藤泰志著 ★★★

せめてもう一作読んでからかな、自分に合う・合わないの評価をくだすのは。

✓5月31日読了『文豪の凄い語彙力』 新潮文庫 山口謡司著 ★★★

✓5月27日読了『書きあぐねている人のための小説入門』 中公文庫 保坂和志著 ★★★✧

「小説執筆指南本」の類をあと2冊購入している。すべてを読み終えてから、挑戦してみたい。宣言したからには、必ずやります。「PCよりも手書きを推奨する」というのは、わかる気がするな。著者は、手書き→PCでの入力という手法だそうだが。宮本輝さんも確かそうだ。林真理子、伊集院静、西村賢太の各氏はいまだ手書きのみ(だったハズ)。

✓5月20日読了『コロナ自粛の大罪』 鳥集 徹著 宝島社新書 ★★★

同調圧力に負けるな。

✓5月16日読了『全裸監督 村西とおる伝』 本橋信宏著 新潮文庫 ★★★★

力作である。私はダイヤモンド映像まん真ん中の世代であるが、往時を懐かしむと同時に村西氏の人間性に頭を垂れた。神が創りし、唯一無二の存在! ひびやんと卑弥呼の悲恋に涙。それにしても、過去の名作? 群をもっともっと何らかの形で再見できないものか(傑作『新説・金閣寺』はDVD購入済だが、まだまだ足りぬ。この、ド助平が!)。関係各位、よろしく頼みます。

✓5月11日読了『ひとりをたのしむ 大人の流儀10』 伊集院静著 講談社 ★★★

大病からの復帰を喜んでおります。「試練はさらに懸命に生きよという啓示」(『東京クルージング』より)なんでしょうね、きっと。

✓5月7日読了『詰むや、詰まざるや』 長谷川晶一著 インプレス ★★★★

この力作に、ノムさんが目を通すことなく天に召されたことが残念でならない。個人的な印象としては、王者・西武にあと一歩及ばなかった92年のシリーズの記憶のほうが強く残っている。エースだった岡林洋一の〝それから〟が、いつか著者の手で編まれることを願う。

✓4月29日読了『ふたりぐらし』 桜木紫乃著 新潮文庫 ★★★✧

相変わらず文章がうまいなぁ。この方の作品を読んでいると、自分には「小説めいたもの」すら書けないと肩を落としてしまう。「私にしか書けない一行があると信じて書いてきた」と語っているのを番組で見た。

✓4月27日読了『沢村栄治 裏切られたエース』 太田俊明著 文春新書 ★★★

既知の内容が多く、今さら感も大きい。一方で有名なエピソードとして紹介されている「若林、虎を救いに再びマウンドへ」を私は知らず、こちらは収穫であった。これほど“たられば”を孕んだ生を送った人を、ほかに知らない。

✓4月22日読了『海を抱いて月に眠る』 深沢 潮著 文春文庫 ★★★

✓4月19日読了『藝人春秋3 死ぬのは奴らだ』 水道橋博士著 文春文庫 ★★★

駄洒落と踏韻(こんな言葉はない)がくどい。石原慎太郎の「お前は小説を書け」との助言を、博士はそろそろ実行に移すときでは?

✓4月15日読了『オレたちのプロ野球ニュース 野球報道に革命を起こした者たち』 長谷川晶一著 新潮文庫 ★★★★


ともかく必読の一冊。フォローしている長谷川晶一さんに忖度しているわけではないことを、最初に断っておく(笑)。ウメジュンこと梅田淳アナウンサーが、学生時代から同番組には欠かせない存在だったことに驚きを隠せず。「名物司会者・佐々木信也さんを野球殿堂に!」には激しく同意する。

✓4月15日読了『弱い男』 野村克也著 星海社新書 ★★★

こちらにも、長谷川晶一さんは関わっておられたよう。購入済の『詰むや、詰まざるや』をいつ読もうか。

✓4月10日読了『風間教場』 長岡弘樹著 小学館文庫 ★★★

正月放送の『教場2』で既に本作の内容を観てしまっていたため、結末が知れて興を削がれた。シリーズ、一応の完結なのではないか。風間公親の不自由でないほうの眼も、どうやら視力を失いつつあるようだ。

✓4月9日読了『木内語録 甲子園三度優勝の極意』 田尻賢誉著 集英社文庫 ★★★

大切なのは、「備え」と「観察力」のよう。これらを遺憾なく発揮してダルビッシュを攻略した2003夏大会はあっぱれの一語。願わくば、野村克也氏との対談を見たかった。

✓4月2日読了『彼方の友へ』 伊吹有喜著 実業之日本社文庫 ★★★

2021年の第一作『ミッドナイト・バス』のほうが好み。Sincerely yours.か…。

✓4月1日読了『競馬にみる日本文化』 石川 肇著 法蔵館 ★★✧

『週刊Gallop』のエッセー大賞に一度応募したろかしらん。テーマが肝になるんだろうな。

✓3月30日読了『はじめてのやさしい短歌のつくりかた』 横山未来子著 日本文芸社 ★★✧

プチブームがきている俳句よりは断然短歌派の私。巻末の「添削コーナー」は参考になったが、残念ながら本格的に始めてみようという気は起きない。いわゆる短歌結社などを覗いてみる手もあるのだろうが、腰は重い。

✓3月26日読了『七帝柔道記』 増田俊也著 角川文庫 ★★★✧

『北海タイムス物語』の著者らしからぬ描写に前半ノレずも、洗礼式であるカンノヨウセイ辺りから俄然面白味を増す。感動譚で終わらせなかったところにも共感。日々の練習は地獄に近いものと推察されるが、著者の同期・先輩は魅力的なタフネスばかり。人生が二度あれば。


✓3月22日読了『師弟』 野村克也、宮本慎也著 講談社文庫 ★★★✧

生前のノムさんと‟最高の弟子”である宮本慎也の師弟対談集だとばかり思っていたが、往復書簡のような趣で少し残念。風貌からは想像つかぬ宮本慎也のストイックさ(己にも他人にも)に驚くことしきり。将来的に指導者としてまた戻ってくると思うが、その厳格さが今の若手には…。

✓3月17日読了『家族会議』 勝目 梓著 徳間文庫 ★★★

これが氏の最後の著書になるのだろうか。

✓3月16日読了『藝人春秋2 ハカセより愛をこめて』 水道橋博士著 文春文庫 ★★★

✓3月16日読了『敗れざる者たち』 沢木耕太郎著 文春文庫 ★★★✧

生まれかわれるのだとしたら、ノンフィクション作家、とりわけスポーツのそれに就きたいと常々考えております。

✓3月11日読了『そして、バトンは渡された』 瀬尾まいこ著 文春文庫 ★★★★


悲劇的な作品を否定するわけではないが、小説はやはり「生きる力が漲る」ものでないと。本書はまさにそのひとつ。

✓3月6日読了『サラリーマン球団社長』 清武英利著 文藝春秋 ★★★✧

✓3月6日読了『西郷どん!』(上・下) 林真理子著 ★★★

✓3月5日読了『昭和の名騎手』 江面弘也著 三賢社 ★★★✧

続編が出るのなら、加藤和宏、蛯沢誠治、東信二は必ず取り上げていただきたい。

✓3月5日読了『第5コーナー 競馬トリビア集』 有吉正徳著 競馬ポケット ★★★

✓2月26日読了『湖畔の愛』 町田 康著 新潮文庫 ★★★

✓2月19日読了『私が作家になった理由』 阿刀田高 集英社文庫 ★★★

✓2月17日読了『夢中力』 堀江貴文、野村克也著 光文社新書 ★★★

✓2月17日読了『ノックの音が』 星 新一著 新潮文庫 ★★✧

✓2月14日読了『一億円のさようなら』 白石一文著 ★★★✧


これはもう、「やられた~」のひと言。氏の作品でページをめくる手が止まらないのは、『私という運命について』以来、ひさびさ。

✓2月11日読了『余命3000文字』 村崎羯諦著 小学館文庫 ★★✧

✓2月5日読了『東京藝大 仏さま研究室』 樹原アンミツ著 集英社文庫 ★★★

とりわけ印象に残ったのはここ。なぜ東京『芸大』ではなく、『藝大』と記されるかをとある登場人物が説明する場面。

「本来、簡単なほうの『芸』は『くさぎる』『刈る』という意味で、難しいほうの『藝』は『植える』『増やす』、つまり正反対の意味や。もともと芸術も、農業や工業と一緒で、なにか、人にいいものを植えたり増やしたりする仕事なんや」

✓1月21日読了『ブルース』 桜木紫乃著 文春文庫 ★★★✧

✓1月21日読了『プロ野球激闘史』 廣岡達朗著 幻冬舎 ★★★

✓1月19日読了『名投手 江夏が選ぶ伝説の21人』 江夏 豊著 ワニブックスPLUS新書 ★★★

✓1月18日読了『プレッシャーの力』 エディー・ジョーンズ著 ワニブックス ★★★✧

宮本輝著『草花たちの静かな誓い』にこんなフレーズがある。

「気に病んでもどうにもならないことを、つねに気に病む人がいる。不幸というものはいつもそこから生まれてくるのかもしれない」。名将エディー・ジョーンズも本作で近いことを言っている。実に正鵠を射ていて、私はこれを意識することで随分生きやすくなった気がしている。ほんとに。


✓1月14日読了『神の涙』 馳 星周著 実業之日本社文庫 実業之日本社文庫 ★★★

✓1月9日読了『芝公園六角堂跡 狂える藤澤清造の残影』 西村賢太著 文春文庫 ★★★ 

✓1月5日読了『ミッドナイト・バス』 伊吹有喜著 文春文庫 ★★★✧

本年の一発目はこれ。爽やかな読後感。

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◆過去読了作年度別ベストテンはこちら↓◆

2016年ベストテン》(読了95冊より)

1位 『田園発 港行き自転車』(上・下) 宮本 輝著 集英社 ★★★★

2位 『本当は、死ぬまで野球選手でいたかった えのきどいちろうの球界達人対談』 

           えのきどいちろう著 ベースボールマガジン社 ★★★✧

3位 『無名最強甲子園 興南春夏連覇の秘密』 中村 計著 新潮文庫 ★★★✧

4位 『撃てない警官』 安東能明著 新潮文庫 ★★★✧

5位 『教場』 長岡弘樹著 小学館文庫 ★★★✧

6位 『赤ヘル1975』 重松 清著 講談社文庫 ★★★✧

7位 『雲は湧き、光あふれて』 須賀しのぶ著 集英社オレンジ文庫 ★★★✧

8位 『君は山口高志を見たか 伝説の剛速球投手』 鎮 勝也著 講談社+α文庫 ★★★✧

9位 『不運と思うな。大人の流儀6』 伊集院静著 講談社 ★★★✧

10位 『野村克也人生語録』 野村克也著 講談社+α文庫 ★★★

次点:『やくざと芸能界』『終わらない歌』『後妻業』『学校では教えてくれない!国語辞典の遊び方』

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《2017年ベストテン》(読了90冊より)

1位 『ふたつのしるし』 宮下奈都著 幻冬舎文庫 ★★★★

2位 『孤狼の血』 柚月裕子著 角川文庫 ★★★✧

3位 『神は背番号に宿る』 佐々木健一著 新潮社 ★★★✧

4位 『満願』 米澤穂信著 新潮文庫 ★★★✧

5位 『アイネクライネナハトムジーク』 伊坂幸太郎著 幻冬舎文庫 ★★★✧

6位 『三省堂国語辞典のひみつ 辞書を編む現場から』 飯間浩明著 新潮文庫 ★★★✧

7位 『都市と野生の思考』 鷲田清一・山極寿一著 インターナショナル新書 ★★★✧

8位 『深読み日本文学』 島田雅彦著 インターナショナル新書 ★★★✧

9位 『太田和彦の居酒屋歳時記』(上・下) 小学館文庫 ★★★✧

10位 『サラバ!』(上・中・下) 西加奈子著 小学館文庫 ★★★✧

次点:『冷蔵庫を抱きしめて』『彼が通る不思議なコースを私も』『検察側の罪人』『雪の鉄樹』

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《2018年ベストテン》(読了112冊より)

『鳩の撃退法』(上・下) 佐藤正午著 小学館文庫 ★★★✧

『生きて還る』 小林信也著 集英社インターナショナル ★★★✧

『教場2』 長岡弘樹著 小学館文庫 ★★★✧

『ウェルカム・ホーム!』 鷺沢 萠著 新潮文庫 ★★★✧

『利休にたずねよ』 山本兼一著 文春文庫 ★★★✧

『甲子園という病』 氏原英明著 新潮新書 ★★★✧

『根本陸夫伝 プロ野球のすべてを知っていた男』 高橋安幸著 集英社文庫 ★★★✧

『太陽は気を失う』 乙川優三郎著 文春文庫 ★★★✧

『震える牛』 相場英雄著 小学館文庫 ★★★✧

『スコーレNo.4』 宮下奈都著 光文社文庫 ★★★✧

※順位づけなし

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《2019年ベストテン》(読了93冊より)

1位 『勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇』 中村 計著 集英社文庫 ★★★★


2位 『蜜蜂と遠雷』(上・下) 恩田 陸著 幻冬舎文庫 ★★★★

3位 『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』 二宮敦人著 新潮文庫 ★★★★

4位 『月の満ち欠け』 佐藤正午著 岩波文庫 ★★★✧

5位 『奇跡のチーム ラグビー日本代表、南アフリカに勝つ』 生島 淳著 文春文庫 ★★★✧

6位 『仕事と心の流儀』 丹羽宇一郎著 講談社現代新書 ★★★✧

7位 『ワン・モア』 桜木紫乃著 角川文庫 ★★★✧

8位 『北海タイムス物語』 増田俊也著 新潮文庫 ★★★✧

9位 『がんから始まる生き方』 養老孟司ほか著 NHK出版新書 ★★★✧

10位 『三塁ベースコーチが野球を変える』 澤宮 優著 河出文庫 ★★★✧

次点:『慈雨』『罪の声』『人生の正解』『長流の畔 流転の海第八部』

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《2020年ベストテン》(読了87冊より)

1位 『球道恋々』 木内 昇著 新潮文庫 ★★★★

2位 『棲月 隠蔽捜査7』 今野 敏著 新潮文庫 ★★★✧

3位 『教場0』 長岡弘樹著 小学館文庫 ★★★✧

4位 『野球は頭でするもんだ【完全版】』(上・下) 野村克也著 朝日文庫 ★★★✧

5位 『世紀の落球 「戦犯」と呼ばれた男たちのその後』 澤宮 優著 中公新書ラクレ ★★★✧

6位 『ペルソナ 脳に潜む闇』 中野信子著 講談社現代新書 ★★★✧

7位 『雨降る森の犬』 馳 星周著 集英社文庫 ★★★✧

8位 『砂上』 桜木紫乃著 角川文庫 ★★★✧

9位 『漱石を知っていますか』 阿刀田高著 新潮文庫 ★★★✧

10位 『スターは楽し 映画で会いたい80人』 芝山幹郎著 文春新書 ★★★✧

次点:『「言葉」が暴走する時代の処世術』『ONE TEAMのスクラム 日本代表はどう強くなったのか?増補改訂版「スクラム」』『クワバカ クワガタを愛しすぎちゃった男たち』『石の肺 僕のアスベスト履歴書』

 (2021年3月17日 了)

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